月曜日, 12月 24, 2012

アラウンド ザ 九州 + 山陰小京都の旅(六日目:最終日)


2012年12/22()
 津和野-出雲市 9:58-12:10 JR特急スーパーおき  2
 出雲市-東京 18:55-7:08 寝台特急サンライス出雲

 さて、今日は最終日です。7時30分に朝食。宿泊客は私の他に、出張できたついでに、という客が一人のみ。部屋がちょっと寒いな、と思う間もなく、女将さんがひざ掛けを持ってきてくれました。 

萩で採れた魚の干物、白菜の煮浸し、手作りの豆腐。このあと、だし巻きたまごも出てきました。


お世話になりました。また泊まりたい宿です。

雨が上がったので、ぶらり散歩。

さすがにこの時期、この時間、この天気では誰もいないね。昨晩いただいた地酒の作り酒屋さんがこの並びにありました。

アオサギが出迎え

津和野駅全景。背景の小山には雨上がりの白いモヤがかかってます。観光化が進んだ由布院より、素朴な津和野がいいな。

のわつ?

特急スーパーおき が入線。気動車ながらかっ飛ばしてくれます。出雲市まで約2時間。

割子そば。「わりごそば」と読むのだ。飽食が続いたので、シンプルなおそばがおいしい。

時間があるので、一畑電車に乗って、

出雲大社に

帰る頃には日が出てきました。
さあ、東京に帰りましょう。
 30年前、ユースホステルを泊まり歩いて、津和野に来た時も、帰路は寝台特急を利用しました。その頃は古いブルートレインで、加速減速を繰り返すたび連結器のガタガタいう揺れが、あたかも早く起きろと身体を揺すぶられるような感覚て、寝られたものではありませんでした。今回は、サンライズ出雲に乗ります。



B寝台シングル2階を予約してます


ベッド脇にキャスターバッグが置けるくらいのスペースがあります。

 さすがに乗り心地は改良されています。揺れはありますが、ソフトな感じです。一人旅なので、観光シーズンを避け(さらに年の押し迫ったクリスマス前)たので、出発時の18時55分には、あたりは真っ暗で、徐々に日が暮れていく中をひた走る寝台列車を味わうことはできませんでした。

 長崎では皿うどん、熊本で馬刺しと辛子レンコン、一文字ぐるぐる、鹿児島で黒豚のとんかつと、豚みそが記憶に残る食べ物となりました。
 由布院は、宿の選択を誤ったので、コメント無し。津和野は相変わらずいい味を持った町で、お宿のもてなしも最高でした。

 一方、乗り鉄としては、熊本-人吉-吉松-鹿児島中央の乗り継ぎ列車は楽しい思い出となりました。JR九州は全国で一番楽しめる特急列車を持っているのではないかと思います。

 参考のために、今回の旅程をまとめておきます。青い網掛けをした部分はJR周遊きっぷ 九州ゾーンを利用した範囲です。

アラウンド ザ 九州 + 山陰小京都の旅(五日目)


2012年12/21()
 由布院-大分 10:03-10:47 特急ゆふ1号 別府行き
 大分-小倉 11:11-12:38 特急ソニック26号 博多行
 小倉-下関 12:55-13:09 JR鹿児島本線
 小倉-新山口 13:12-14:19 JR山陽本線 白市行き
 新山口-山口 14:58-15:21 JR山口線・山口行き
 山口-津和野 15:41-16:56 JR山口線・益田行
 津和野温泉宿 わた屋

 雨も降ってきたし、駅前のお店もほとんど開いてないし、土産も買ったし、というわけで、特急ゆふではなく、30分早い各駅停車で、大分に向います。事前にきっちり計画は立てておくけれど、臨機応変に行動を変えられるところは一人旅の良さ。 

9時30分発大分行
大分で、特急ソニックに乗り換えて、小倉へ。小倉で下関行きに乗り換えて、本州入り。さらに下関駅で、JR山陽本線の白市行きで新山口駅へと向います。


JR山口線 山口行き 新山口駅にて

 新山口駅で、お昼に旨い駅うどんを食べようと思っていたら、改装工事中で店が無い。駅前にも何も無い。由布院のホテルで食べずにとっておいたお菓子と、つまみに買った柿の種で誤魔化す。

 山口駅で、益田行きに乗り換え。

JR山口線 益田行き 山口駅にて

 津和野には午後5時頃に着きました。

津和野旅館 わた屋さんにお世話になります。いい感じのお部屋。

 今日は食事の前に、お風呂に入れます。

露天風呂独り占め。だけど、小雨が降っている上、お湯もややぬるい。室内の大風呂はちょうど良かった。


期待の夕飯。食前酒はりんご酒。津和野はりんご産地の最南端なのだそうだ。そういえば、山口線の沿線にりんごが成っていた。


この朴葉焼きの味噌が旨い。ちょっと焦がしてちびちびと。りんごも使っているそうです。酒のアテに合いますと、まさに!津和野の地酒を二種呑んでみました。おいしい!
 大満足して、部屋に戻ると布団にゆたんぽが置いてありました。こういう心遣いが嬉しいのだよね。昨晩のゆふいんの宿では、エアコンで部屋を暖めていたが、適温にするには音が煩すぎるので、静か運転にしていたら寒くて...。

続く...

アラウンド ザ 九州 + 山陰小京都の旅(四日目)


2012年12/20()
 鹿児島中央-南宮崎 8:48-10:52 JR特急きりしま 6
 南宮崎-大分 11:33-14:40 JR特急にちりん 12
 大分-由布院 15:02-15:46 JR特急ゆふ 84
 ゆふいん七色の風

 ここでトラブル発生。乗車予定であった特急きりしま6号がホームに入線しているのに、電光掲示板に表示がない。そのうち、「車両故障のため、運行休止します」とアナウンス。なんと、あっさりと(目が点になった)。

故障したきりしま6号
仕方がないので、一本遅い特急で行くことに。


暇なので、駅をぶらぶら。

はやとの風が停車中。これは鹿児島から吉松へ向かう。
結局のところ、
  鹿児島中央-南宮崎 9:58-12:03 JR特急きりしま 8
 南宮崎-大分 12:25-15:42 JR特急にちりん 14
 大分-由布院 16:44-17:39 久大本線(普通)由布院行き
という行程。

 この行き方だと、大分で一時間も待ち合わせることになる。久大本線は特急と時間が合わず。鈍行なので約一時間乗車で、由布院到着は午後6時になる。


 ちなみに、鹿児島から、きりしま-にちりんと乗り継いで大分へ行く場合、宮崎駅だと反対側のホームなので乗り帰るのが楽ですが、ホーム間の階段の登り降りを厭わなければ、一駅手前の南宮崎駅で乗り換えると、自由席の確保が楽です。



大分駅で、他人とは思えないキャラクターを発見

出された生ビールでテンションが下がる。

 午後6時前に由布院駅に到着。ホテルに迎えの車を出してもらった。食事は6時半からだというので、風呂にも入らず、そそくさと食事会場へ。

 まずは、ビール! だったが、生ビールの泡が....。テンションが一段回下がる。豊後牛の肉は柔らかくておいしかったが、その後に出されたメニューが....、「グラタン」は無いでしょう。それにピンク色のソースがかかった鶏肉のなんとか。テンションが二段階下がる。

 宿の選択を完全に誤ったようです。ネットのクチコミ評価ハズレ。従業員のサービスは悪くはないのですけれど。由布院だったら、「悪くはない」というサービスレベルではツライ。

続く...

アラウンド ザ 九州 + 山陰小京都の旅(三日目)


2012年12/19(水)
 熊本-人吉 8:31-10:00 JR特急くまがわ 1号
 人吉-吉松 10:08-11:21 JRいさぶろう 1号
 吉松-鹿児島中央 11:24-12:43 JR特急はやとの風 1号
 JR九州ホテル鹿児島

 昨夜少々飲みすぎて朝は不調。ホテルの和定食を無理やりかきこんで、市電で熊本駅に向かう。始発の特急くまがわに乗り込んで、うつらうつらする。列車は球磨川沿いを延々と走る。対面の道路は、ところどころ崩落している場所を修復工事している。夏の台風の大雨災害であろう。



女性の客室乗務員兼車掌さんが、観光案内、車内販売ほかおもてなしがあり。なんとくじ引きも、もちろん「はずれ」

球磨川沿いを延々と。熊本から人吉に向かうときは、進行方向右側の方が良いと思う。今回は左側席だったので、山の側面を見ていることが多かった。


 人吉駅で、いさぶろうに乗り換える。ループ線とスイッチバックで500m駆け上がる。車内改装されていてきれいだが、車両は古そう。駅で4?5分停車して、駅やSLの見学ができる。観光列車なのだ。またもや女性の客室乗務員がいて、観光案内や、記念写真、土産の車内販売など、いろいろもてなしてくれる。

真幸駅、鳴らすと幸せになれるという幸せの鐘がある。

駅で4~5分停車して、駅舎を見学できる。立っているのは客室乗務員の方。



普通車でありながら、観光列車なので、車内はこんな感じ。でも直角椅子。

30/1000という勾配を登るので、ループ線とスイッチバックを繰り返す。

途中の駅にはD51の展示も。近くで見るとだいぶ傷んでます。

客室乗務員の女性が記念写真をお撮りします、と。遠慮しようと思っていたのだけれども、反対側の席にいたおじさんが、嬉々として、写されていたので、ついつられて自分も。

景色がスバラシイ。
と、楽しい路線旅でしたが、この路線工事には当時の方たちが大変な苦労をされたそうであります。急坂であったため、逆走した列車にはねられて亡くなられた方もいるそうで。合掌。

 吉松駅で、特急はやとの風に乗り換えて一路、鹿児島へ。途中、錦江湾に沿うように、桜島を左手に見ながら進む。

座席シートはさすがに特急です。

おじいさんを撮ろうとしたわけではない。


黒い車体が凛々しい。

鹿児島中央駅に到着。
鹿児島でも路面電車。ここはこれまでの中で一番高くて、160円。ここは中心街の天文館。

昼食は、はやとの風の車内で買った、さつまいものアンパンだけだったので、早めの夕食。黒豚のとんかつ旨かったが、箸立ての右に置いてあった「豚みそ」がウマイ!

疲れたのでフットマサージャを借りて休息。気持ちいい。
続く...

日曜日, 12月 23, 2012

アラウンド ザ 九州 + 山陰小京都の旅(二日目)


2012年12/18()
 長崎-鳥栖 10:20-11:51  JR特急かもめ 16
 鳥栖-荒尾 12:12-12:51  JR鹿児島本線快速
 荒尾-熊本 12:55-13:34  JR快速くまもとライナー 
 ホテル日航熊本

 曇り空の長崎を後にする。特急白いかもめ16号で一路、鳥栖に向かう。昨日通ったコースを鳥栖まで戻る。





オバマ温泉!?




諫早から先の湾岸沿いはゆっくりだが、内地の直線区間に入ると一気にスピードアップする白いかもめ。まさに激走。
 鳥栖に着いて、熊本行きの快速列車に乗り換える。九州新幹線が出来たため、鳥栖から熊本方面へは、優等列車が無くなってしまっている。12時前に鳥栖駅に着いたので、有名な立ち食いうどんを食べようと思っていたのだが、ホテルでちょっと豪華な朝食を摂ったので、お腹があまり空いていないので鳥栖。いや、パス。

荒尾で乗り継いだ、快速くまもとライナーの車内


 長崎はそうでもなかったが、寒い。風が冷たいのだ。1時間ほどで、熊本駅に着いて、お昼に軽くうどんでも食べようかと思ったら、駅に無い。仕方ないのでファストフードで済ます。地方のターミナル駅は、最近キレイになって、ショッピングビルが併設されたり便利になっているのはいいが、それに伴って小洒落たファストフード店しか無くなってしまってつまらない。旅人向けの立ち食いうどん、そば屋が欲しいのだ。

 市電に乗って、Fさんと12年ぶりの再会を果たした。長崎市電は120円だが、熊本は150円。東京にもかつては、路面電車があったのだが、こんなに便利な乗り物は無い。バスと違ってダイヤは正確だし。

熊本の市電



 さらに路面電車に揺られて、通町筋まで。ホテルのチェックインしたところ、シングルで予約していたはずが、ホテルの都合で、ツインの部屋に案内された。部屋が広くて晴々する。

窓の外に熊本城が見える。


その後、熊本城と城彩園を訪れて、加藤清正公に思いを馳せる。

昭君の間

城彩苑入り口

熊本城

謁見の間


 お腹が空かすため、通町筋の繁華街をふらふら彷徨った後、菅野屋上町店で馬刺しを味わう。熱燗も加わって美味いこと。辛子れんこんは初体験だったが、いける! れんこんの穴に辛子を詰めたものがウマイわけがないと、たかをくくっていたのだが。済まなかったと、心の中でひれ伏す。(ただの辛子ではなくて、麦味噌と辛子で和えたものなのだそうだ)

馬刺し五点盛り、辛子蓮根、一文字ぐるぐる、三役揃い踏み。わけぎのことを一文字と呼ぶのだそうだ。

締めにロース馬肉のお寿司。

菅乃屋 上町店の入り口。

通町筋(とおりちょうすじ)の電停
続く...